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まさかの女子会!そう、夢を語る女子会を開催しました

2,019年1月27日、就労支援施設のりぼーんで、ここの施設長さんとともに、高次脳機能障害者の女子会を開催しました。

きっかけはある女性のこの言葉でした。

先生、私、この前、子供に言われたんです。先生とこんな話をしたよっていったら

「お母さん自分の気持ちを伝えたって、すごいね!」って。

それでね、今度、女子会っていうのを開いてみたいんです。そこで何気ないお話しとかしたい。そういう場も必要だと思います。

彼女は、お子さんに励まされ、自分の気持ちを再度伝えてきたわけです。

あ、やろう、やろう!

いつも通り、軽いノリで開催を決めた私。「どんなのがいい?」「いつにする?」「私は何をしたらいい?」と、彼女にいろいろたずね、一緒に案を練ってみました。当日も、私より彼女が先にきて準備をしていました。

記憶障害と「マップ」

当日は、記憶障害の方が2人参加されることが分かっていました。たとえ記憶に障害があっても、この日あったことを忘れてほしくないな〜と考えていたらひらめきました!

そうだ! せっかくだから明るい「マップ」を作って、それを部屋に飾れば、見るたびにこの日のことを思い出すにちがいない!

いろんな雑誌から、いろんな写真を切り抜いて、それをペタペタ好きにはって、何か言葉をいれる。

よくあるでしょう?宝地図とかドリームマップとか、ビジョンボードとか、そういう名前のものです。私もこうありたいというビジョンを見えるところに貼っています。

でも実は、この作業、高次脳機能障害者にとっては大変なんです。

まず、イメージを選ぶことが難しい。いくら雑誌を見ても、何を選んでいいのかわからない。しかも、少し麻痺があると雑誌の切り抜きも大変な作業です。「記憶」や「注意」が続かないと、途中で、飽きてしまったり、何をしていいのかわからずぼーっしたりしてしまいます。

私はほんの少しだけ心配していましたが……。

できた!

でも、この日は本当に素晴らしかったです!

例えば、ある記憶障害の方、もともとお世話好きなので、それが出ます。人の長所って障害を持ってもにじみ出てくるんですよね。その方が、もう1人の方のサポートをしっかりしていました。そして、2人でマップを作り上げました。その後「広告で作るゴミ箱」の作り方を忘れてしまった~というのを、もう一人が丁寧に教えてあげて、そして二人で楽しそうに、それを作っていました。

もうひとつのグループは、初めて会った人達とは思えないくらい打ち解けて、楽しそうにおしゃべりをしながら作業をしていました。

こんなきれいなマップができましたよ!

思いを発表

マップを見せながら自分の思いを発表しました。

「私はこの病気になって、感情がなかなかコントロールできない。先生方にも迷惑かけた。だからこの優しい写真を見ていつも穏やかな気持ちでいたいなと思って」

「私は今年はおしゃれをしたいなと思ってるんです。だからこのような素敵な写真を切り抜いてみました」

「私は一人暮らしがしたいんです。だから住んでみたいお部屋をイメージして作ってみました」

また、このように、みなさん感想で言ってました。

初めての事なんで、できるのかどうかとても不安だった。でも参加してよかったです。

マップを作る、人と話す、それが高次脳機能障害者にとっては、とっても大変なことなんです。でも、だからこそ、できたときの達成感はひとしおなのですね。私も、ここの施設長さんも、心から嬉しく思いました。女子会という設定も、良かったのかもしれません。

すてきな施設長さん

この施設は、高次脳機能障害に熱い思いを持っている看護師さんが立ち上げたものなのです。当初は、大変な苦労があったと思われます。

「3年半前に立ち上げたとき、まさかこんなところまで来ると思わなかった。感無量です」

通所されている一人ひとりに心を配り、気持ちに寄り添い、ときには厳しく苦言を呈し、そして明るく葉っぱをかけて……。

信念を持ってお仕事をされているこの施設長さん、私の憧れです。

通所できる場があると、まず生活リズムが整います。そして社会に参加できます。コミュニケーションができます。それがどんなに大切なことであるか、私もここに月1回通い始めて、実感していることです。

次回、いつ開催するか、どんな形で開催するか、また共同主催者の彼女と相談して決めますね。

NPO法人Reジョブ大阪
西村紀子