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プレスリリース 4月25日、「失語症の日」に認定 ~国内に50万人“見えない障害”「失語症」のことを知ってほしい~

※発行者はNPO法人日本失語症協議会。リジョブは失語症の日制定委員会の一員として情報を公開します。

関係各位

2020年1月6日発行
NPO法人日本失語症協議会

※1月7日10時情報解禁

NPO法人日本失語症協議会(住所:東京都杉並区/理事長:八島三男)(※①)は、他関連団体と共に、4月25日を「失語症の日」とすることを、一般社団法人日本記念日協会に申請し、審査を通過して、このたび正式に認定されました。失語症(※②)とは、脳卒中や頭部外傷などの脳損傷による後遺症の一つ。コミュニケーションに関わる、聞く、話す、読む、書くことが困難になる障害です。失語症者は、日本国内では50万人いると推定されていす。しかし、失語症は、見た目には障害があるように見えないことが多いため、社会的認知度は低く、その意味でも「見えない障害」となっています。そこで、今回のこの記念日制定をきっかけに、大勢の人にこの障害について知ってもらい、その結果、失語症についての理解・支援が広まり、さらに引きこもりがちな失語症者自身の社会参加がすすむと考えています。

初の記念日となる今年の4月25日には、東京と大阪で記念イベントを開催し、その東京会場の講演の模様は、全国の失語症当事者会、支援団体などに動画配信する予定です。

失語症カフェ『ワックル』(活動休止中)

問い合わせ先:NPO法人日本失語症協議会
住所:〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目14番5号 ワコーレ荻窪405号室
電話:03-5335-9756  FAX:03-5335-9757 担当:園田尚美
問い合わせは10時~16時 新年は2020年1月7日より
参考:失語症の日制定委員会(準備委員会)ホームページhttps://peraichi.com/landing_pages/view/425

※①:NPO法人日本失語症協議会
東京都立養育院の言語の関係者を中心にし、退院後の言語障害者、 その家族及び協力者が自主的な交流と訓練の会を行っていた「東京失語症友の会」を前身に、1983年設立。以来、会員団体数を増やし、現在の会員団体数は89団体。ほぼ毎年全国大会を開催し、失語症者などの障害者団体相互の親睦ならびに理解を深めると共に、必要な事業を行い、あわせて失語症に対する啓蒙をはかり、もってその生活と福祉の充実・増進に寄与することを目的としている。平成11年、特定非営利活動促進法に基づく法人に認証。

~最近の活動~
 (1)権利保持のための行政府への陳情 (2)調査研究事業
 (3)福祉、医療、保健等の向上促進活動 (4)全国大会の開催
 (5)全国友の会活動支援 (6)失語症の理解を深めるセミナーの開催
 (7)福祉冊子・ビデオ・DVDの作製・頒布 (8)言語訓練指導、相談事業
 (9)仲間作りのための談話室設置

※②:失語症とは
失語症とは、脳卒中や頭部外傷などの脳損傷による後遺症の一つで、聞く、話す、読む、書くことが困難になる障害です。本人が自分の気持ちや意思を伝えることが難しく、意思決定の障害を伴います。生活面では、コミュニケーションを図ることが難しくなることで、社会復帰が困難を極めます。公共機関を使う、通院するなど様々な場面での自立が阻まれ、家族による介助や見守りが必要となりますが、介護認定では重要視されていません。社会復帰できたとしても、職場の理解が不十分なため、苦慮している人も多いのです。

【今後の活動について】
東京オリンピックパラリンピックの開催となる今年、日本記念日協会に記念日として認定されたことをきっかけにし、私共NPO法人日本失語症協議会に加盟する89の「友の会」と、約2,000人の会員、約31,000人の言語聴覚士と共に、この「失語症の日」を広めていきたいと考えております。
この記念日は、当協議会が独占するものではなく、全国の失語症者、支援団体、言語治療機関、言語聴覚士などに自由に活用してもらい、真に世の中に浸透するよう切望しています。

以上