医療職と聞いてどんな職種が思い浮かびますか?

医療職といえばどんな職種が思い浮かびますか?
おそらく「医師」「看護師」「薬剤師」を浮かべる人が多いと思います。実際、「なりたい職業ランキング」でも毎年上位に入っていますし、子どもに人気であるキッザニアでも「医師」「看護師」「薬剤師」はパビリオンにあります。「リハビリテーション職」は残念ながら入っていません。
リハビリテーション職は、とても重要なお仕事になりますが、世間一般的には、マイナーな仕事になります。そこで、啓発活動が必要になってきます。
啓発活動は、毎年、通年で行われますが、強化週間が各職種にあります。記念日の前後一週間がだいたい強化週間になります。
例えば
5月12日は看護の日(ナイチンゲールの誕生日に由来)
7月17日は理学療法の日(日本理学療法士協会設立の日)
9月1日は言語聴覚の日(言語聴覚士法施行日)
になります。
啓発活動は大型ショッピングモールで行われることが多く、ファミリー向けの企画が多いです。脳トレや糸電話作り体験、簡単な工作を行う事もあります。また、体操や運動、体力測定、聴力測定、嚥下圧(舌圧)測定等の体験があったり、学生さんを対象とした進路相談があったりします。健康や障害にまつわるテーマで公開講座も開催されることがあります。
啓発活動を続けていくことで、地域にリハビリテーション職が溶け込み、失語症や高次脳機能障害への理解や対応が促進されることを願っています。
文:言語聴覚士 笹岡 岳