ある日突然言葉が分からなくなったら
西村さんのブログに登場する「失語症」という障害があります。
失語症とは、脳卒中や頭部外傷など、なんらかの脳の病気の後遺症によって
「聞く」「話す」「読む」「書く」ことが困難になった状態です。
私は「国語」や「文章」という、言葉に関わる仕事をしているので、強い興味でその障害のことを調べるのですが、調べれば調べるほど「どういうこと?」と思うのです。
以前、私はこう思っていました。失語症って、脳の傷のせいで、口の周りが麻痺のような状態になって話せないのかしら?
みなさんの中にもそう思う人がいるでしょう。これが大きな誤解でした。
その場合は「構音障害」というのだそうです。
- 口腔、顔面が麻痺して言葉が不明瞭になる
ことです。
失語症とは、そうではなく
- 聞く、話す、書く、読むが難しくなる
こと。突然言葉の知らない外国に行ったよう
こんなふうに例えられています。
脳は複雑なプロセスを経て言葉を理解し、発し、コミュニケーションを取ります。
そう。ゴールは発音することではなくコミュニケーションを取ること。
その前に「言葉の理解」という高度な処理も必要です。
人とコミュニケーションが取りにくいなんて、どんなにつらいことでしょうか。
私は、当事者の方たちに会う機会が増えた今、そのもどかしさがよく見えるようになってきました。
リハビリは医療職のお仕事ですが、私たち一般の人にもお手伝いできることあるんじゃないでしょうか。
みなさん、一緒に考えませんか?
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リハビリってなに?失語症ってなに?〜言語聴覚士のお仕事〜
NPO法人Reジョブ大阪 松嶋