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高次脳機能障害セミナー、当事者の意見交換タイムがすごい

先日、リジョブもチームになっている「脳コワさんオンラインアカデミー」主催で、鈴木大介氏の第5回「特性別」当事者感覚セミナーがありました。

これまでは、「家族や周囲のお困りごと」という目線で語られるばかりだった障害特性について、「当事者自身の不自由感」という観点から語り直すこのセミナー、第5回の1月28日は「脱抑制(易怒・感情失禁)」がテーマでした。

高次脳機能障害のある方の「脱抑制」についての3大誤解

  1. 怒りっぽくなる
  2. 我慢ができなくなる
  3. わがまま

これ、全部忘れてください。と知識のリセットから始まりました。これらは、当事者の水面下の努力を無視した言葉だということ。以前から、鈴木さんは、脳の制御ができなくなったせいではなく、感情の方が大きくなったのだと、あちこちのセミナーでお話されています。

さらに、個別性が高いこの「脱抑制」について、支援者ができることとして

  1. 肯定&環境改善的な介入と指導
  2. 当事者の怒りの元となっている認知バイアスのデバイアス

この2つを挙げています。

当事者の意見交換タイムがすごい

60分のセミナー終了後の意見交換の時間では、様々な意見が出てきました。

泣くのが止められない、笑いが止まらない、あくびも出てしまう、分かってくれない支援者への嘆き等々、体験談とその時の感情について、次々に意見が述べられました。

その中で私が一番驚いたのが「自分に大きな目標があると、些細なことは気にならなくなる。大きな目標を見たとき、身の回りの小さなことが怒りの対象ではならなくなる。」という意見。先ほどの「当事者の怒りの元となっている認知バイアスのデバイアス」に該当しますね。

さて、一番上に画像を貼りました。鈴木さんの急性期~回復期病院での怒りポイントのエピソードです。皆さん、ポイントは違っても「私もそうだった!」という意見が多い内容でもあります。

私自身もかなり頑固な性格なので、自分が「こうあるべき」と思っている(理想を押し付けている?)相手が、期待外れの行動を取った時に怒りが爆発しそうになります。実際、爆発する時も多いです。だいぶ減りましたが(笑)
私は、特に権力のある人の怠惰、決裁権のある人の職務怠慢が、弱者の機会損失を生むことが怒りのスイッチポイント、地雷というやつです(笑)
でも、自分がその人を飛び越えて、「こんなやつ無視して、私は私の方法で社会をこうしていかなくちゃ!」と思った時に、彼らの発言が急にどうでもいい大きさに縮むんですよね。くだらなくなるというか……。
むしろ、この思いを意識的に切り替えることで、大分ストレスが減ります。
当事者の方が言語化してくれたおかげで、より気づきやすくなった気がします。

みなさんはいかがでしょうか。

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