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コロナにかかった私からのアドバイス

(この記事は2022年1月26日の体制下での内容です)

理事の松嶋です。新型コロナウィルスに感染してしまいました。

会員の皆さんへ

私、松嶋はNPO法人Reジョブ大阪の事務系の仕事をしていますが、郵便物、冊子などは、大阪の理事が送付しています。私は発行物には1ミリも触っておりませんので、ご安心ください。また、現在症状はほぼなく、元気にしております。ご安心ください。

障害のある方には大変だと思ったこと

今回皆さんにお伝えしたいのは、私の感染ルートの話ではなく、陽性だと分かるまでと、分かってからの、厚労省や保健所の対応の中で「高次脳機能障害や失語症のある方は、これ、無理やろ」と感じたこと、それに対する工夫の提案です。

①歩いて行ける発熱外来を調べておこう

私は、発熱などの症状があり「コロナかも」と思い、調べて受診しました。かかりつけ医のある人は、その病院が発熱している患者でも診察を受け付けているかどうか、元気なうちに調べておきましょう。病院設備などの関係で、発熱している場合はNGというお医者さんもいます。かかりつけ医がいない場合は、市区町村のホームページなどで「発熱外来」をしている病院を調べられます。うまく調べられない人は、市役所・区役所・村役場などに問い合わせてみても良いと思います。どの場合でも、自家用車または徒歩での移動となります。タクシーやバスなどの公共交通機関はNGです。
私の場合は、風邪を引いたときに通っていた内科のある病院で、発熱外来をやっていたので、電話をして受信しました。朝イチの電話で、診察は午後2時の回でした。発熱していても検査結果に影響するので解熱剤を飲まないように言われましたが、これも、自己判断ではなく、辛い時は電話口の方に相談しましょう。

②コロナ用の個別検査室は寒い

換気の為に、窓が空いていて、外に向けて扇風機も回っていました。小さいストーブはありました。とにかく温かいかっこをしていきましょう。私の行った病院の場合は、検査後、看護師さんが近くの処方箋薬局まで私の代わりに薬を受け取りに行くまでがセットだったので、60分ほど動かずに待ちました。発熱しているのにとても寒い部屋に長時間いるのは、かなりしんどかったです。あ、看護師さんたちはとても優しかったです。^^
ちなみに、この日の診察代と薬代はネット振り込みか後払いです。感染防止の為ですが、この全体の流れは病院によって違うと思います。

③プリントがいっぱい

これが、高次脳機能障害や失語症のある方にとって、一番しんどいかもしれません。病院側も新しい情報が出るたびに、プリントを足しているのだと思います。
「ホテル療養のご案内のチラシ」と「現在ホテルがいっぱいで~」という旨が書かれたプリントが同時配布され、混乱します。検査結果が出ているのに「検査結果が出るまで」というプリントもあります(笑)熱もある場合は、読む気にもなれません。病院側も対応が追い付かないのかと。なので、その場で、看護師さんに障害の事情を説明し「この紙に書かれていることの中で私の義務はどれですか?」と聞いて、線を引いておくことをお勧めします。ちなみに、私がいただいた6枚のプリントのうち、義務は「治ったら治療代を支払う」という2枚だけでした。

④保健所からの連絡は、ショートメールで届きます

病院に携帯番号を伝えた場合は、色々な情報が携帯番号に送られてきます。私は、高次脳機能障害や失語症のある方は、電話よりも、あとからゆっくり読めるショートメールの方をお勧めします。家族にも見せられますしね。ちなみに、自動送信なのでお返事はメールではできません。問い合わせたい場合は、電話です。その電話番号も色々届きます。
まず、陽性者番号が届きます。COCOAに登録しなさいと言われます。登録しないとずっと同じメールが届きます(笑)
また、HerSysに登録する番号が届きます。厚労省のシステムです。保健所のFAXがパンクしないようにできたシステムだと思います。毎日、熱や酸素飽和度、体調などを項目別に報告します。元気なうちに、見ておくといいかもしれません。

https://www.cov19.mhlw.go.jp/Portal

私の入力画面をシェアしますね。項目はこれから変わっていくと思いますが、現在はこんな感じです。

私はずっと毎日報告しています。
そして、健康観察期間も届きます。〇月〇日までは外出をしないように、という感じのメールです。ちなみに、その期間が過ぎたら、感染力はほぼないということで、あたらめてPCR検査もせず、いきなり日常に戻って良いようです。

⑤同居家族は自動的に濃厚接触者に

同居家族はたとえ濃厚な接触がなくても(笑)濃厚接触者。瞬時に自宅待機対応になります。かからないように気を張るのも大切ですが、濃厚接触者になったらどうするのか、心の準備だけでなく、食料の準備、仕事の対応の準備などもしておくことをお勧めします。私は、私が検査から帰ってきてから、部屋から1歩も出ていません。濃厚接触者の人と陽性者の人は、何もかも分けて生活した方が良いのですが、特に障害のある方の家庭では、ほぼ無理かと。それでもできるだけ気を付けてください。気を付けられるのが元気な方だと良いのですが、そうもいきません。介護する側が高熱でダウンした場合などの対策も、家によって違うと思います。元気なうちに考えたり、相談したりしておきましょう。

⑥買い物はネットスーパーが便利

家族も外に出られませんので、突然買い物ができなくなります。食料品や日用品はネットスーパーを利用しています。私はイトーヨーカドーのネットスーパーを普段から利用していますので、そのまま続投です。配達時の受取項目に「非接触対応希望」があるのでそこをチェックすると、ドアの前まで配達してくれます。代金は以前からクレジットカード払いにしていますのでそれで。ヨーカドーのネットスーパーはパートの方が一つ一つ手に取って良いものを選んでくれているのを知っているので、安心して頼んでいます。昨日も新鮮な野菜が届きました(笑)
抵抗がある人がいるかもしれませんが、このご時世です。こちらも熱が出てからではなく、元気なうちに試してみることをお勧めします。市役所等で宅配サービスをしている自治体もあるので調べておくのもいいでしょう。ただ、役所の宅配サービスなどは、コロナが終わったらなくなりますので、そういう意味でも民間のサービスをお勧めします。

まずは自分の体と心を大事に

以上、私の体験から分かったことをシェアしました。高次脳機能障害や失語症のある方は、陽性と出たあと、多分、情報の多さにパニックになるかもしれません。が、それを軽減させるために、元気なうちに調べておいた方がいいこと、準備しておいた方がいいことを書きましたので、焦らずに、1つずつ見ておいてください。そして、一番大事なのは、とにかくあなたの健康です。陽性だと分かっただけで大変なショックを受けているのに、周囲から根掘り葉掘り感染ルートを聞かれたり、医師以外の人の対応策を聞かされたりするでしょう(この記事もそうですね(笑))
熱がある状態の時は、対応はあと。とにかく体を休めて、かかりつけ医と家族以外の外部ノイズをシャットアウトしてください。脳損傷の方にはこのシャットアウトする情報の選別も難しいと思います。だからこそ、普段から、こういう事態の時はどうするか、かかりつけ医と、きちんと話し合っておくことをお勧めします。

では~