すべて見る

J300mini参加。スパイシーな私たちと一緒に社会を変えませんか?

女性社長.NET主催、女性起業家と企業のマッチングイベント、J300。

その大阪予選であるJ300miniがSTR企画さんの企画・運営で開催されました。

私はそこに参加し、Reジョブ大阪の活動についてプレゼンしてきました。

Reジョブ大阪の掲げる「脳損傷者支援」「家族支援」「啓蒙活動」の3つのミッションのうち、どれを伝えるか検討した結果、せっかく企業の方々がマッチングの為にいらしているのだからと、啓蒙活動に絞りました。

まずは、高次脳機能障害者とその家族の現状について説明、とにかく一人でも多くの人にこの障害について知って欲しいと話をしてきました。

プレゼン後「こんな障害があるなんて知らなかった。応援します!」と、声をかけていただきました。

もし、当法人の活動にご興味ある人がいましたら、連絡ください。

スパイシー度が重要なこのプレゼン、沢山のスパイシーな人たちと交流ができました。

プレゼン内容

私たちReジョブ大阪は、高次脳機能障害と言う障害を抱えた人の社会復帰支援を行っています。この障害は交通事故や転落事故などの外傷性脳損傷または脳出血、くも膜下出血、脳梗塞などの脳の血管疾患、その他様々な病気や怪我で脳が損傷したことによって起こる後遺症の1つです。

主な障害として、すぐ忘れてしまう記憶障害、怒りっぽいなどの行動と感情の障害、計画を立てるなどが苦手などの遂行機能障害、集中できないなどの注意障害などがあります。

手足の麻痺などと違い、見た目でわかりにくいだけでなく、自分で自分のことがわからなくなるなど、二重の見えにくさがあり、障害があることを周囲の人も本人も理解されにくい障害です。「見えない障害」と言われるのもこの障害の特徴です。その証拠に、医療者でさえ、この障害に気がつかない、知らないという人も多く、いまだに入院していた病院で診断をつけてもらえてない人もたくさんいます。

さらに病気や事故などによって、人生半ばにして障害を負うことによる、本人にとってはアイデンティティーの崩壊を、家族にとっては、ある日を境に別人のようになった人を、それぞれ受け入れなければならない大変さがあります。

この障害は重度から軽度までの重症度だけでなく、症状が非常に多彩で個人差が大きく、そのためより一層、医療、福祉、行政から取り残されています。

高次脳機能障害者は全国で推定80万人と言われていますが社会復帰をしている人はそのうち約3割です。多くは家族、主に妻や親が介護して、自宅に引きこもっています。社会的認知度も低く、医療や福祉サービスから漏れている人もたくさんいます。

こうした現状を踏まえ、私たちのReジョブ大阪は、高次脳機能障害者が障害を持ちながらも社会に参加する、家族も1人でつらい思いを抱えない、そんな社会を目指しています。そしてまずは、社会的認知度が半端なく低いこの障害について、一人でも多くの人に知ってもらうために活動しています。

私たちは障害者を弱者として支援するのではなく、個性豊かな1人の人として考えています。病気になる前にそれぞれ非常にユニークな人生を送ってきた人が多いと言うのも中途障害ならではの特徴です。障害者と言うよりも、愉快な仲間たちといった感覚です。

例えば元社長であるA氏は、右脳出血の後遺症で左側が見えないはずなのに、リハビリ室ではいつもさぼっているスタッフを見つけ出すし、事務室の前を通るたびに「こんなに事務員いらんのちゃいますか?」と指摘してきます。また、世界を飛び回り、男性遍歴も華やかであったBさんは、くも膜下出血で倒れ今は車椅子生活ですが、かつての恋人からもらった高級アクセサリーをとっかえひっかえ身につけ、空気が読めないというハンデを逆手に取り、うぶな人を見つけると、恋愛について積極的なアプローチをする方法についてアドバイスしています。

こんな人たちをみていると障害者という枠組みでみている私たちの視点の狭さだけでなく、これが常識だと思って見落としていることへの気づきがあります。そして、斬新なビジネスアイデアが浮かんでくることが多いのです。

家族さんの中には「うちの子は泥沼から生き返ってきた」「夫が三途の川からもどってきた」と表現し、芯から「いきてるだけで丸儲けや!」と思っている人も多いです。彼らと一緒にいると、私たちの愚痴や不満が吹っ飛びます。なんて小さいことで悩んでいるのだろう、贅沢なことで不満をもっているのだろうと感じるのです。

個人情報保護法のもと、病気や障害について当事者や家族からのリアルな情報が世に出にくいご時世ですが、こうしたユニークで力強い人たちについて、私たちReジョブ大阪は、SNSなどを駆使して発信していきます。高次脳機能障害という単語がネット上を多く飛び交うことを願っています。

そしてこれまで病気や障害なんて他人事だと思っていた人たちに、「なんだこれは?えらいこっちゃ!」と気づいてもらい、力になってもらいたいのです。

特に、この障害は社会に戻らないと治らないので、社会がこの障害について理解を深めてほしいのです。

私たちはこんな未来を想像しています。

高次脳機能障害という障害が有名になる。

個性豊かな人材として高次脳機障害者が自分の強みで社会参加ができ、1円でも多く稼ぐことができる。

そのことが若年性アルツハイマーや発達障害など他のコミュニケーション障害の人も生きやすい社会になるきっかけになる。

障害者や家族は「かわいそうな存在」としてまとめられるのでなく、「なんかしらんが勉強になる!」「自分の小ささに気がつくわ!」と、私たちを「引っ張ってくれる」存在となっている。つまりこの生き辛い日本社会を生き抜く仲間として存在している。

こうした活動を一緒に明るく派手に取り組んでくださる企業の方、

報道してくださるメデイアの方、

どうぞNPO法人リジョブをお願いします!