「まるっと文化祭2020」レポート

はじめに

新型コロナウィルス感染拡大が続いている中で、様々な障害者に関するイベントが中止や延期に追い込まれています。そんな中、私共NPO法人Reジョブ大阪は、もともと得意であったインターネットを使い、無事「まるっと文化祭」を開催することができました。
事前に動画を収録し、要点筆記を付けることで、新たな価値を発見できたのは、ひとえに、私共を支えてくださる人達のおかげです。
今後も、どうぞNPO法人Reジョブ大阪をよろしくお願いします。

「まるっと文化祭2020」開催レポート

■日時
2020年10月25日(日)
■開催方法
新型コロナウィルスの感染防止の為、オンラインイベントに変更。
第一部はYouTubeで録画配信、第2部はzoomで懇親会
■出演・実行委員
西村紀子(NPO法人Reジョブ大阪代表理事/言語聴覚士)
松嶋有香(NPO法人Reジョブ大阪)
http://re-job-osaka.local/
鈴木大介(高次脳機能障害当事者)
米谷瑞枝+加藤俊樹(言語聴覚士+失語症当事者)夫妻
下川眞一(高次脳機能障害当事者)
内田英津子(嚥下障害者家族)
森誠治(失語症当事者)
岡崎賢司(高次脳機能障害当事者)
松坂康弘(失語症当事者)
増村幸子(高次脳機能障害者家族)

■動員数
第1部
動画視聴者数 のべ255名(家族などで一緒に閲覧している場合も1とする)
第2部
懇親会参加者数 16名
合計動員数 271名

■アンケート結果より

■感想(アンケートより)

・身内が高次脳機能障害です。検査結果がそれほど悪くないので、一見すると障害がないように思えます。その為、どこも悪くないのに自分は家族からこんな目に合わされてると、病院、役所などに訴えます。家族以外にこの障害を理解してもらえなくてとても苦労しています。病識のない当事者のご家族さんはどうされてるのか知りたいです。
・参加できて良かったです。ありがとうございました。
・第2部の初めで、自己紹介するかしないか決めていなかった。終了前のブレイクアウトルームをやめたり、最後の「自己紹介を」が「やっぱり感想を」に変更になったりした。高次脳は決まりごとの変更が苦手です。今回は初めにブレイクアウトルームが利用できればもっと懇親会的になったかもと思いました😉
・不安や悩みが共感できた。
・高次機能障害はなんとなく知っていたが、実際に当事者のお話を聞くと、とても実感が湧いてよく判ることができました。
・非常に内容の充実した放送でした。特に今回は当事者やご家族の方々の声がたくさんきけて勉強になりました。
・鈴木さんのお話を聴く機会をありがとうございました。唐揚げの肉の例えをはじめ、当事者の方の困りごとなど非常にわかりやすく、多くの方々に見ていただきたい動画だと思いました。
・私はケアマネとして高次脳機能障害の方に接することがあります。 いろいろ勉強しないとと思いながら、忙しさにかまけてきましたが、今日の講演や話をお伺いして、目に見える障害ばかりを理解していたと痛感しました。 また、「制度が障がい者をつくる」というお言葉が胸にささりました。介護保険という制度はまさにそのような制度かもしれません。拒絶されない支援者を目指して、少しでも何かできることをこれからも探していきたいと思います。本当に参加して良かったです。

■NPO法人Reジョブ大阪へメッセージ

・遠方である方、いろんな立場の違う方の話を聞かせていただくためにも、この会が継続することを希望いたします。
・高次脳機能障害のような脳損傷者、そして、その家族支援は継続的な支援活動が必要ですが、現状は継続的な支援活動は乏しいです。Reジョブ大阪さんの今回のようなYouTubeでの配信、その他SNS、本の出版などでの活動は高次脳機能障害を知らなかった人にも知ってもらえ、また高次脳機能障害の当事者、家族にとっても知りたい情報が知れると思いました。
・主人が事故にあった当時、私にはなんの情報もなくて苦労しました。なので、Reジョブ大阪さんの活動は私のような家族にはありがたいです。
・当事者、当事者家族が医療従事者、役所など関わる機関全てに十分に理解してもらえ、当事者たちが自分らしく社会復帰できるように、これからもよろしくお願いします。
・地道な活動、ありがとうございます。
・次回2021.4.25の失語症の日も視聴します。
・応援しています!
・高次脳機能障害関連の会を何かないかと探し、やっと見つけました。これから応援させて下さい。
・様々なイベントや本出版などの精力的な活動、大変素晴らしいです。文章でお使いの大阪弁に少し「トゲ」を感じることがあります。ともすれば挑発的とも受け取られかねないので、あまり無理をされないほうがいいのではないでしょうか。今後のイベントも楽しみにしています。がんばってください。
・早めに告知していただけると、もっと周囲にアナウンスしやすいかと思います。
・開始の挨拶見そこねました。ご準備大変だったと思います。お疲れが出ませんように。
・来年の失語症の日も盛り上げましょう!
・ものすごいためになりました。これからも、ぜひ高次脳機能障害について色々な情報を発信していただけるようにお願いいたします。

■イベントのようす

挨拶:西村紀子(言語聴覚士・NPO法人Reジョブ大阪代表理事)

鈴木大介(高次脳機能障害当事者)講演

米谷瑞枝+加藤俊樹(言語聴覚士+失語症当事者)夫妻

下川眞一(高次脳機能障害当事者)

内田英津子(嚥下障害者家族)

森誠治(失語症当事者)

岡崎賢司(高次脳機能障害当事者)

松坂康弘(失語症当事者)

増村幸子(高次脳機能障害者家族)

挨拶:松嶋有香(NPO法人Reジョブ大阪理事)

NPO法人Reジョブ大阪YouuTubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCWJxK7cCTqNJCT4ugk30SZA/

■第2部懇親会

第2部の懇親会では、第1部の講師、鈴木大介さんをお迎えし、当事者の方、家族、支援者と皆でお話をしました。初めてこの障害のある方とお話をされたという方もいらっしゃいました。感染リスクを避け、このような形でも懇親会ができたことを有意義に感じました。

■次回に向けて

障害者イベントのニューノーマル

今回のイベントは当初、大阪に大きな会場を借りて開催する予定でした。しかし、新型コロナウィルスの感染が拡大し、イベント開催が危ぶまれる中、4月25日に実施した「失語症の日制定記念イベント」の成功もあり、すべての講演やお話を事前収録し、当日度の動画を全国一斉に公開配信する方法に大きく変更しました。それに伴う様々な予約のキャンセル、手続きの変更はもちろん、撮影、編集など、新たな作業も増えましたが、無事開催することができました。

その結果分かったことですが、オンラインで実施すると、感染リスクを下げられるということがまずあります。この障害を持つ方は基礎疾患のある人が多いため、当面「密」な状態は極力避けなけらばいけません。しかしオンラインですと自宅で動画を視聴するだけですから、そのリスクはほぼ0です。
また、大阪から遠い地域の人も視聴で参加できるという長所がありました。また、たとえ大阪市内であったとしても、会場まで出向くためには、外出するということが必須です。車椅子などの場合は、出欠が天候に左右されますが、オンラインですと、それもありません。
新型コロナウィルスの感染収束のめどが立たない今、また、いつ、第二波が来るか、はたまたコロナ後もまた新しい型のウイルスが流行るかもしれない中、オンラインという選択は、障害者のイベントとしてはとても有利であると思いました。

■よろず相談

今回、この文化祭と並行して「よろず相談」会が開催されました。9名の参加がありました。この活動はこれからも続きます。詳しくはこちら

■賛助会員・企業協賛のお願い

NPO法人Reジョブ大阪では、賛助会員と協賛企業を募集しています。
賛助会員は会費を当法人の運営に充てるもので、年会費は6,000円です。
企業協賛では、ホームページにリンク付きバナーを掲載します。バナー掲載料は一口、1年間で5,000円です。ぜひともご協力をお願い申し上げます。申し込み方法は簡単です。まずはご連絡をお待ちしております。

■最後に

このイベントは大阪府の助成金を使用し開催しました。また、不足分はクラウドファンディングにて資金を調達しました。大阪府、そしてクラウドファンディングで支援をしてくださった方に感謝申し上げます。


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