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言語聴覚士の養成校で授業をしてきました

未来の言語聴覚士と!

理事で言語聴覚士の西村くるみです。学生の実習指導を担当して、はや10年以上。

いくら教科書で学んできても、いざ患者さんを目の前にすると「え……どうしたらいいの?」と戸惑っていたり、声をかけられなかったりという学生さんがたくさん!今の社会では、常日頃から障害を持った人と触れ合う機会が少ないので、当然なのかもしれませんが……。

かたや、当事者や家族さんの方では「もっとこの障害について知って欲しい」と願っている人がいます。ならば、養成校で、学生と当事者、家族の交流会をしたらどうだろう?と思い、養成校の先生にご提案しました。そして大変熱意ある先生のお陰で、それが実現しました。

当日は、私の「社会復帰支援」についてミニレクチャーのあと、それぞれ自己紹介をしていただきました。
すらすらっと笑いをとった女性が、実は記憶障害だなんて、一見しただけではわかりません。そう、それがこの障害の特徴なのです。
自分が発言するときはスイッチが入り、話すけれど、そのあとはぼーーーっとしている。
これは脳疲労の症状で、他人の話を聞きたくないわけではないのです。
そんなことを感じてもらいながら、その後はグループに分かれて30分ほど話を聞きました。
最後にグループごとにまとめを発表し、当事者と家族から感想を述べ、終了です。

熱心な学生さん達で、メモを片手に3時間、質疑応答も活発で、充実した時間となりました。
臨床で出会う患者さんの、人生の一端を担うという意味がわかってくれたと思います。

医療、福祉にすすむ学生さん、当事者、家族のリアルな声を聞きませんか?
10月14日、文化祭でお待ちしています。
リハビリ職や看護学校の先生方、実習前に当事者や家族と触れ合う貴重な経験になると思います。気軽にお問い合わせください。

大阪医療福祉専門学校
https://www.ocmw.ac.jp/

関西まるっと文化祭

  • 日時 10月14日(月・祝)14:00~16:30
  • 場所 大阪府立中央図書館 ライティホール&会議室(近鉄:荒本駅近く)
  • 目的 高次脳機能障害、失語症についての啓発、当事者や家族の社会参加、家族ケア、学生、若いリハビリ職との交流
  • 主催 関西まるっと文化祭実行委員会